フタバガキの種子の製作

目的

フタバガキの種子の模型を製作し、その構造が高速スピンをし、ゆっくりした落下を行うよう工夫し、遠くへの散布にどのように寄与しているか研究する。


材料

  • 型紙(右記より型紙pdfをダウンロードできます)
  • スチレンシート(15cm×5cm×0.5mm)
  • 発泡ポリスチレン球(直径3~4cm)
  • 両面テープ
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    作り方

    図のように、スチレンシートを切り取る。

    発泡ポリスチレン球に翼の先端部を両面テープで貼る。

    翼を同じ方向へひねり、外側に30°ひねる。

    飛ばし方

    空に向けて高く投げ上げるか、高い場所から落とす。回転しながら上昇し、床に落ちてもしばらくスピンしている。
    高速スピンでゆっくり落下するように、おもりの重さや翼のひねり加減を工夫する。

    参考

    「フタバガキ」の名は、「2枚の翼を持った種子」(dipterocarp)に由来する。
    風が吹くとスピンしながらひらひらと舞い落ちてくる様子は、さながら「羽子板」の巨大な羽根のようだ。
    羽根の部分のそり具合が実に巧妙で、大自然の造形の見事さを感じる。
    果実についた翼のようなものは萼(がく)片が伸びたもので、よく見ると5枚ある。

    フタバガキ属は名前どおり2枚長い羽根が伸びているが、ショレア属は長めの羽根3枚と
    短めのもの2枚だけで、ほとんど羽根の伸びない種もある。
    大きさも様々で、ピンポン玉並の大きさの果実に20cm近い羽根のものもある。