キリ(学名:Paulownia tomentosa)
樹高 : | 10m程。 |
花 : | 5~6月にかけて、枝先の円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。 形は細い鐘形で花冠は5裂して咲く。 |
葉 : | 広卵形の大きな葉をつけ、生長するにつれて全縁となる。 葉の裏面には星状毛が多く、粘り着くような感覚がある。 |
葉 : | 果実は3cmほどの卵型で、先端はとがり、内部は2室にわかれている。 |
どんな植物なの?
原産地は中国。日本各地に栽培される落葉高木。
対生で幅の広いたまご形の大きな葉をつけるのが特徴です。
春になっても、実の中に種子が残っている場合もあります。
比重0.3で、国産材では最も軽い木材です。
箪笥(タンス)の材料として、あるいは琴などに利用されます。
成長も早く、女の子が生まれるとキリを数本植えておき、嫁入りのときには箪笥(タンス)を作って持たせるなどの風習もありました。
(ゴマノハグサ科 落葉高木)
種の旅の特徴
果実は熟すと2つに割れます。
主に秋から初冬にかけて裂開し、そこから風が入り込み、扁平(へんぺい)で、フリルのような膜状の翼をもった大量の種子を散布します。
種子は半透明の翼により、ひらひらと風に乗って舞います。